らうす動物図鑑

知床・羅臼で見ることの出来るおもな動物の生態や特徴を紹介します
乗船時のウォッチングの豆知識としてご覧下さい

マッコウクジラ ハクジラ亜目 マッコウクジラ科 英名:Sperm whale
 
歯を持つ種類のハクジラの中で、雄は18mにもなる大きな体を持っています。全ての動物の中で最も大きな脳を持つと言われる大きな四角い頭が特徴です。噴気孔は頭部の先端左側に位置するためブロー(潮吹き)は左前方斜めに上がります。潜水が得意で深海3000mという記録を持つほどクジラの中でも最も深く潜ることができます。1時間以上も潜っていられ、息継ぎのために浮上してきた時がウォッチングのチャンス。その後、高々と尾を上げて再び深く潜っていきます。17世紀頃から長期間にわたり捕鯨の対象とされたクジラでもあります


ツチクジラ ハクジラ亜目 アカボウクジラ科 英名:Baird's beaked whale
 
体長11、12mとアカボウクジラ科の中では最も大きく、比較的長い口吻を持っています。 下顎が上顎よりも長く、口を閉じた状態でも下の前歯が見える。その特徴的な口の先が木づちに似ていることからこの名前が付けられました。その生態については十分わかっていない部分が多い。このクジラも根室海峡には群れで多数現れます。


ミンククジラ ヒゲクジラ亜目 ナガスクジラ科 英名:Minke whale
 
ゲクジラ亜目の中では2番目に小さいミンククジラは体長約7m。コイワシクジラとも呼ばれる。古くから雑食性とされ、タラやニシンなどの魚やオキアミなどを捕食する。繁殖力がとても強い事も特徴とされています。


ザトウクジラ ヒゲクジラ亜目 ナガスクジラ科 英名:Humpback whale
 
大型のクジラで、長い大きな胸ビレと背中のこぶ状の隆起が特徴。体は濃い灰色、または黒色。集団を形成しまとまって長い距離を回遊している。また、ザトウクジラの特徴は歌を歌うこと。求愛の歌ではなく、1曲数分から数十分を何度も繰り返して歌っているが、この「歌」については色々な説があるがはっきりとした検証はされていない。時には、ブリーチング(ジャンプ)やスラップ(海面を尾びれなどで叩く)など活発な動きをすることもあります。


シャチ ハクジラ亜目 マイルカ科 英名:Killer whale
 
体長6〜7mほどで目の後方にある白い楕円斑が特徴。胸びれは丸くオール状で雄の方が雌よりも大きく1.8mもあります。海洋生態系の頂点に位置するとされるシャチは、アザラシやペンギンを食べたり、群れでクジラに襲いかかって倒すこともあります。捕らえた獲物を尾びれで跳ね上げたり、くわえて投げたりして遊ぶこともあり、その姿はまさに「海のギャング」である。その反面、仲間と協力して餌を捕ったり、餌を分け合うなど社会性が強い。また、ブリーチングやホッピングなど動きが活発で哺乳類の中で水中を最も速く泳ぐ事が出来ます。


イシイルカ ハクジラ亜目 ネズミイルカ科 英名:Dall's porpoise
 
ネズミイルカ科の中では大きく、体長約2.3m。体系どっしりしていて、胴に対して頭やひれが小さい。肌の色は灰黒色で胸びれの後ろから体の横にかけ白色のパッチがあり、外見はシャチに似ている。泳ぐ速さは速い部類に入り、最高55km/hほどの速度で泳ぐことが出来ます。数頭で群れをなし、船に接近して泳いだり飛んだりして遊んでいる事も多い。


カマイルカ ハクジラ亜目 マイルカ科 英名:Pacific White-sided dolphin
 
頭部は短く、クチバシも短い。胸びれは長く、背びれの形が草などを刈る鎌に似ていることが名前に由来しています。体の色は白、黒、灰色の3色で、体長は雄で約2.5m。船に近づいてくる事も多く、通常は数十頭もの群れを作って行動している。


エトピリカ チドリ目 ウミスズメ科 英名:Tufted Puffin
 
体長40cmの海鳥。エトピリカとはアイヌ語で「くちばし(etu)が美しい(pirika)」という意味で、オレンジ色の大きなくちばしと、鮮やかな飾り羽が特徴。飛ぶときは短い翼をはためかせ海面近くを直線的に飛びます。その短い羽は潜水して小魚の群れを摂食する際に役立つ。また、夏羽と冬羽で変化があり、冬羽は顔が灰色で飾り羽がなくなる。日本では環境の悪化などに伴いその数も減少し、今では北海道道東の島々でわずかに繁殖しているにすぎず、絶滅の危機に瀕している。


ウミガラス チドリ目 ウミスズメ科 英名:Common Murre
【夏毛】
【冬毛】
体長は45cmほどで、カラスより少し小さい。和名通り頭と背中が黒いが、カラスと違って腹は白い。冬羽では頬のあたりまで白い部分が増える。脚は尾の近くにあって、翼も尾も短く、体つきはカラスというよりペンギンに近い。外見はハシブトウミガラスによく似るが、くちばしの噛み合わせに白い線がないこと、夏羽では胸の白い羽毛が喉元に切れこまないこと、冬羽では頬まで白くなることなどで区別する。数は大変少ないものの羅臼沖でも目撃されている。


ハシブトウミガラス チドリ目 ウミスズメ科 英名:Brunnich's Guillemot
全長は45cmほどで、カラスより小さく、ウミガラスよりわずかに大きい。夏羽は背が黒く腹が白い。冬羽ではのどのあたりまで白くなる。羽色や生態はウミガラスによく似ているが、くちばしの根もとに白い線が入ること、夏羽の喉元に白い羽毛が∧字に切れこむこと、冬羽でも顔がほとんど黒いことなどで区別できる。


ハシボソミズナギドリ ミズナギドリ目 ミズナギドリ科 英名:Short-tailed Shearwater
 
体長は40cmほどで長い翼を開くと1m近くになり、アホウドリを半分以下に小さくしたような体形であり全身黒褐色。根室海峡には4月下旬から8月頃に親鳥と若鳥がタスマニアから大群をなして現れます。その数、数万羽。その大群が一斉に飛び立つ様はまさに圧巻。翼下面の下雨覆の白いのがハイイロミズナギドリ。


フルマカモメ ミズナギドリ目 ミズナギドリ科 英名:Northern Fulmar
 
全長は45-50cm、和名のフルマという名前はノルウェー語で「悪臭のするカモメ」の意があるfulmaに由来し、ミズナギドリ科の構成種は本種に限らず危険を感じると口から液体を吐き出す防御行動を取ることに由来している。船を停船させると、どこからともなく船尾に集まってくる習性がある。


オオワシ タカ目 タカ科 英名:Steller's Sea Eagle
 
体長は雄が約90pで雌の方が大きく約100p。翼を広げると2メートルを上回る大型のワシです。全体は黒褐色で、羽の一部と尾が白い。また大きな黄色いくちばしが特徴的。サケやマスなどの大型の魚を捕食する。流氷時期の根室海峡にはたくさん飛来する。天然記念物に指定されています。


オジロワシ タカ目 タカ科 英名:White-tailed Eagle
 

体長約80pで翼を広げると2mにもなる大型のワシ。体の色は淡褐色で白く短い尾羽、黄色いくちばしを持っています。冬に北海道を中心に飛来しますが、数百羽ほどで日本全体の個体数は少ない。大きな魚や鳥類を捕食しますが、時には餌をめぐってオオワシと争う事もあります。



ゴマフアザラシ アシカ亜目 アザラシ科 英名:Spotted Seal
 
体長は雄で約170cm、雌が約160cm、体重は70〜130kgくらいで、アザラシの中では中型。背中は灰色の地に黒いまだら模様、お腹は薄い灰色でまだら模様は少ない。繁殖は一夫一妻式で4月に交尾し、約一年後の3月頃に流氷上で出産する。寿命は約30年。日本の水族館や動物園では最も多く飼育されているアザラシです。


クラカケアザラシ アシカ亜目 アザラシ科 英名:Ribbon Seal
 
体長は約170cm、体重70〜130kgくらい。成獣の雄は首・腰・脚周りに特徴的な帯状の模様を持っており、馬具の鞍を掛けたように見えるのでその名が付いた。ただ雌や成熟前の雄はこの模様は不鮮明である。一夫多妻式とされ、4月上旬に流氷の上で純白の産毛を持った子を出産します。流氷の上での授乳シーンを目撃することもしばしば。また、ゴマフアザラシのように同じ氷の上に10頭以上、一緒に乗っているようなことは無く、1〜2頭で行動することが多く、単独性が強いアザラシです。


トド アシカ亜目 アシカ科 英名:Steller Sea Lion
 
トドはアシカ科の中で最も大きい種類であり、雄の平均は体長3m、体重670kg、雌の平均は体長2.3m、体重270kgくらいである。体表は淡茶褐色で、5cm程の短い牙を持ち警戒心が強い。


オットセイ イヌ亜目 アシカ科 英名:fur seal
 
耳たぶがある、四脚で体を支えて陸上を移動できる、前脚を鳥の翼のように羽ばたくことによって遊泳するなど、アシカ科特有の特徴をもつ。食性としては魚を主食としているが、ペンギンなどを捕食する場合もあることが報告されている。

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